AED製品の歴史|DCの誕生からAED誕生までの流れ

この記事ではAEDの元となる除細動器(DC)誕生からAED普及までの製品の変化を解説します。

AEDがいつ頃、どのように誕生したのか。そして、どのように改良されていったのかをお伝えしていきます。

少しでも多くの方のAEDを理解するきっかけとなれれば幸いです。

除細動器(DC)の発明からAEDの誕生まで

今からおよそ60年前、AEDの元となる除細動器(DC)が開発され、電気ショックをもちいての心臓治療がはじまりました。

その後、病院到着前に電気ショックを行うことが救命率の向上に貢献することがわかると、除細動器の小型化、バッテリーの搭載、心電図の解析機能の追加などの改良がはじめり、1980年代に救急隊への配備がはじまります。

そして、2000年代に入り、だれでも使える電気ショックの機械として自動化が進み、AEDが公共の場に設置されされるようになりました。

ここからは病院で使われている除細動器(DC)が改良され、AEDとして設置されるまでの製品の歴史を解説していきます。

除細動器(DC)の誕生

電気ショックによる心臓治療

電気ショックによる心臓治療

1960年頃、AEDの元となる除細動器(DC)がアメリカで開発され、電気ショックによる心臓の治療が確立されていきます。

このあたりの流れは除細動器の元祖と言われるフォジコントロール社のHPに詳しく紹介されています。
参考:フィジオコントロール社と除細動器の歴史

この除細動器(DC)は現在でも病院で使われている救急医療の機械で、AEDはこの機械を元に小型、自動化が行われています。

除細動器の使用には以下のような専門性の高い判断と操作が求められる為、現在でも除細動器(DC)は医師にのみ使用が許可されています。

  • 心電図を読み、傷病者の状態を判断する
  • 電気ショックの強さを決める
  • その他、症状や状況に応じた判断など
除細動器(DC)

除細動器(DC)

“半”自動式除細動器の誕生

救急隊へのAED配備

レスキュー隊へのAED配備

1970年代、アメリカでは持ち運べる除細動器の開発が進みました。それと同時に、医師以外でも使えるように自動化も進んでいきます。

1980年代になると病院で使われていた除細動器の技術を元にモニター付きの除細動器が開発され、病院到着前に心電図の解析と電気ショックを行えるよう、レスキュー隊への配備が始まりました。

この頃追加された機能としては以下のように、訓練された救助者が使用することを想定したものとなっています。

  • 心電図モニターの搭載
  • 小型・軽量化
  • バッテリーの搭載

このようにある程度自動化された除細動器を現在では『”半”自動式除細動器』と呼びAEDの仲間として分類しています。

日本では90年代からに救急車に搭載され、救命士など医療の資格がないと使用が許可されていない医療機器です。

"半"自動式除細動器

“半”自動式除細動器

自動体外式除細動器(AED)の誕生

AEDを用いた心配蘇生

AEDを用いた心配蘇生

1980年代に入ると、AEDの前身となった家庭用の除細動器が発表され、アメリカでは心停止リスクの高い患者の家族へ使用を処方するようになりました。

そして、救急隊到着前に心電図の解析と電気ショックを実現することを目指し、20年前の1990年代に現在のスペックとほぼ同様の一般市民向けの自動体外式除細動器、AEDが誕生します。

“半”自動体外式除細動器から追加された機能は以下の通りで、だれでも使えるように電気ショックの誤作動を防止する安全面での機能が特徴です。

  • AEDのセルフチェック機能
  • 必要時のみの電気ショック実施
  • 5年間のメーカー保証
  • 音声ガイダンス

AEDの発売当初は旅客機の国際線など一部での設置でしたが、2000年代に入り、医師や救命士以外の一般市民にもAEDの使用が各国で認められるようになると2004年、日本でも一般市民によるAEDの使用が法律で認められ、現在に至ります。

日本では2017年、7つのメーカーからAEDが発売され、設置が進んでおります。

zoll AED Plus

旭化成ゾールメディカルのAED

補足説明:体内植え込み式の除細動器|IDC

IDC|体内植え込み式の除細動器

IDC|体内植え込み式の除細動器

AEDのように体の外から電気ショックを行う体外式の他に、ペースメーカーのように体内に植え込むIDCとよばれる植え込み式除細動器もあります。

心室細動リスクの高い患者に対し、行われる治療でその機能はAEDと同様に心室細動が発生した場合、迅速に心臓のリズムを元の動きに戻すことです。伝聞になりますが、IDCによる電気ショックが行われると、胸をけられたような衝撃があるそうです。

また、近年では着用式の除細動器も販売されておりますが、国内で販売されている代表的な4種類の除細動器について参考までに、比較表を載せておきます。

除細動器の種類

除細動器の種類

まとめ

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
ここ10年ほどでいきなり登場したかのようなAEDですが、その歴史は長く、膨大な医学的根拠に基づいて改良され今日に続いています。

病院で使われていた電気ショックの機械を小型化し救急隊へ、そして誤作動防止機能などの自動化を経て、暮らしの中へ。
除細動器は救急医療の進歩とともに形を変え、AEDとなり今身近なものになってきました。

医療に馴染みのない私たち一般市民でも正しい救命を安全に行えるよう、AEDは現在も進歩が続いております

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購入:280,000円(税別)
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リース:月々およそ4800円〜
リース時は金利の影響で価格が前後します。

 

 

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